シリコンバレーにお引越し

全てを捨てて、40歳目前に移住を決心した人のムコウミズな人生のブログ。フィアンセビザ申請中。

約10年ぶりにシリコンバレーに行ってみた  つづき

前回の続きです。こちらからご一読いただけます。

 

この10年ぶりのシリコンバレー訪問三泊五日の弾丸旅行の目的は

・実はですね、あなたと一緒にいたいのです、という意思表示のため
・彼の現在の生活を確認 

の2点でした。

私が留学を終えて怒りとともに日本に帰国する約1年前に彼は家を購入。それまではそれぞれアパートメントを借りていましたし、少々遠方の大学に通っていた私は彼の新居に一緒に住むことはしませんでした。
シリコンバレーの中で「日本人の聖地」といっても過言ではないミツワマーケットや紀伊国屋書店、そしてダイソー(当時はなかった)などがあるショッピングモールから徒歩1分という、日本人にとってはかなりのプライムロケーション。平屋の古い小さな家です。今思うと、彼は私との生活や私にとっての住みやすさを考えてこの家を最終的に選択したのではないかと、10年以上経過した今になって気が付きました。あの頃のやり取りを薄れつつある記憶をもとに再考すると、幼い私が気が付くことができなかったことが多々あり、そのうち大きなものが家についてでした。

「遅すぎ!」と自分でツッコミ+当時の私にどつきたくなりました。

 

当時私が乗っていた車で空港まで迎えに来てくれました。そして、彼の家に到着。玄関脇にどこかで見たことがある多肉植物がいました。あえて気が付かないふりをしていたのですが

「〇〇が置いて行ったグリーンはまだ元気だよ」

と一言。「え!まじで!!」と思いつつも多肉植物って15年も生きるんだ!長生きだね~と感動した素振り。

私が処分することができずに彼の家の中においてきたものが、すべて、一つもかけることなく保存してありました。犬のディズニーキャラクターの形のスリッパまで。今、使うにはいろんな意味でしんどいやつです。彼はそれを嬉しそうに「あったかいよ」と出してきました。

ここで「彼は10年以上たっても未練たらたら、あなたのことを愛していたのね。」
となりがちですが、そうではなく、ただ、ただ、純粋に彼は「ものをすてることができない」人なのです。

小さな3LDKの家がガラクタで埋まっていました。ゴミ屋敷状態です。

ここでひるんではいけない、と自分に言い聞かせ
「アメリカきたらしばらくは暇だし掃除とおかたずけがわたしの仕事ね!」と笑顔で言ってはみたものの、私が最小限の荷物で引越しをしてきたとしてもスペースが全くありません。その点は「スペースがない」とはっきり指摘しつつ、「わたしが家のことはやってあげるから任せてね」と存在意義をアピール(笑)

散らかっているだけではなく、築約60年の家がそのままぼろぼろです。日本のように20,30年で建て替えをせずにリノベーションをして長年家を使っていくアメリカの家事情はよく理解しています。サンフランシスコでは築100年以上の家がきれいにメンテナンスされて数億円で売買されています。しかし、彼の家はリノベーションは全くされておらず水回りのふるさと汚さが際立っています。よくこんなところに住んでいられるよな・・・というレベルです。修理等をするお金がないくらい貧乏なのか?そういうわけでもありません。

15年以上前に共通の友人から譲り受けたでっかいTV(ブラウン管)が最近とうとう壊れたとはあらかじめ聞いていました。私の心の声は「え!まだ使ってたの!!」と叫んでいました。「大きな薄型TVを買った!」と嬉しそうに話す彼に言えるわけもなく、家に行ってみてびっくり。まだあのブラウン管TVがあるではないですか。
「処分しないの?」と聞いたところ「時間がない。」とのたまう。
確かにこの元高級巨大ブラウン管TVは無垢材のケースに入っておりとても重く、当時も私がプロの運び屋さんをcraigslistから見つけて運搬を手配した経緯があります。同じように頼めばいいものを・・・

 家のぼろぼろ散らかりっぷりに圧倒されている私を追い込むかのように、久々のシリコンバレーはとても寒かった。身に染みる寒さでした。
「え、South Bayってこんなに寒かったか?」というくらい冷え込んでいてとてもしんどかったです。私の過去の記憶にはない寒さ。日本の寒さにさようなら、CAの地中海気候を楽しみましょう!という妄想は打ち砕かれました。もともとLAのような気候ではないというのはわかっていましたが、それにしてもの冷え込みです。Newsでは異常な寒波について「ペットや植物は室内に入れましょう」と注意喚起をしていたくらい。

「寒い、寒い、寒い」とつぶやいている私を気遣い、足元にブランケットやヒーターを持ってきてくれたりしてもヒーターがちらばっているガラクタに引火しないか心配だし、犬のもこもこスリッパは暖かくても歩く度にものにぶつかって転びそうになる。 

はっきり言うと、ひどい暮らしよう

しかし、わたしの心はこれでも折れませんでした。

「家はただの箱。箱はリノベしたり交換したりできる。」と自分に言い聞かせました。